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学資保険とは必要か!?比較するのは返戻率?!必要額はいくら?

『学資保険』についてみていきましょう。

“学資保険”と言われて「郵便局」をイメージした人は多いかもしれません。
しかし、令和の現在では「かんぽ生命」へと変わっています。

“郵便局”の学資保険が、“かんぽ生命”へと名前が変わったように、今や学資保険のあり方も変わっています。

学資保険って必要なのか?加入の目的は?
比較検討するなら返戻率なのか?
そもそも必要額はいくらなのか? などについて考えてみたいと思います。

学資保険 加入の目的は?必要なの?

学資保険とは?

そもそも、『学資保険』って何なのでしょう。

待望の子どもが生まれる。もうすぐパパやママになる。
そうして生まれきた赤ちゃんを見て、あるいは、おじいちゃんおばあちゃんから勧められて「学資保険」を考える人は多いようです。

学資保険というのは、名前からも分かるように、子供の将来のための額資金を準備する貯蓄型の保険のことです。
毎月決まった保険料を支払い、満期や期の途中での祝金などでお金を受け取る保険。
これに、契約者となる親が亡くなった時には、払込が免除となるものなどの保障が付いた保険となります。

他にも、契約者である親に万が一のことがあった場合に、死亡保険金や育英年金が支払われたり、子どもがけがや病気で入院・通院した場合、医療保障や死亡保障を受けることができる「保障型」もあります。

保険会社各社の商品によって多少違いはありますが、加入時期は子どもが小学生になる頃までがほとんどで、0歳から~7歳まで位です。そして、子どもが生まれる前の妊娠中から加入することのできるものもあるようですね。

保険料を払い込む期間は、一時払いや5年や10年などの短期のものもありますが、17歳、18歳、22歳満期までとなっているものなど、商品によって違いがあります。

そして積み立てた保険金を受け取る方法は、18歳の時に一括で受け取れるタイプや12歳頃から22歳までの間に数回に分けて受け取れるタイプなど、様々なタイプがあります。

返戻率で比較??

「返戻率」とは、支払った保険料に対して、満期金や祝金などで戻ってくる保険金の総額がいくらになるかを計算したもの。

 返戻率 = 満期金や祝金などで戻ってくる保険金の総額 ÷ 支払保険料合計額 × 100 」

つまり、支払った保険料以上のものが帰ってくる場合は「返戻率」100を超えるわけです。

貯蓄をしてるつもりだと、この返戻率が100を超えないということは受け入れられないでしょう。
しかし加入しているのは「保険」なので、保障が付保されていれば返戻率が100を超えないこともあるわけです。

従って、なぜ、何のために学資保険に加入するのかの「目的」をしっかり持ちましょう。

加入の目的は?

そもそも学資保険に加入する目的は何なのでしょう。

子供が生まれたばかりのパパやママに話を聞くと、「学資保年に入りたい」と言われます。
なぜ学資保険に入りたいのですか?と質問すると、「子供が生まれたから」と返ってきます。

実は、学資保険に加入する目的のほとんどは“子供の将来の学費を心配しないでいいようにするため、学資保険に加入する“なのです。
なので、貯蓄だけでなく、もし親に万一のことがあった場合も含めて学資保険に加入を検討する場合もあります。

しかし、親の万一に関しては、他の保険で保障があると言った場合などは、「貯蓄型」を選択することが多いようです。

また、ごくまれに、「学資保険」という名のつく商品に加入したいと言う方がいます。
これは、子どもが生まれたら「学資保険」という名前の保険に加入することを夢にしていたような人の場合です。
そういった場合は、損得でははかることのできない想いがあります。

しかし、多くのパパやママの学資保険への加入の目的は、子どもの将来の学費の積み立ての意味が大きいです。

なぜなのかというと、ライフプランから見てみも、家計に対して大きなウエイトを占めるからです。

必要額は?

学資保険に加入したほうがいいのか?その必要額を知らないで、加入することはできません。

そこで必要額を調べてみると・・

学校種別の学習費総額
区分 公立 私立
幼稚園 23万3,947円/年 48万2,392円/年
小学校 32万2,310円/年 152万8,237円/年
中学校 47万8,554円/年 132万6,933円/年
高校 45万862円/年 104万168円/年
高校卒業まで合計 542万3,949円 1,771万7,901円

文部科学省 平成28年「子供の学習費調査」より

大学でかかる費用
区分 授業料、その他の学校納付金 修学費、課外活動費、通学費 合計
大学 昼間部 国立 50万6,700円/年 13万5,800円/年 64万2,500円/年
公立 53万7,200円/年 12万4,100円/年 66万1,300円/年
私立 121万円/年 15万900円/年 136万900円/年

独立行政法人日本学生支援機構「平成28年度学生生活調査」より

という、情報です。

子どもが進学する状況によっては、「全額学資保険で…」とは、行かない場合もあると思います。
しかし、一部でも準備ができていると、かなり気分的にも違ってきます。

学資保険は必要?

子どもの成長に合わせ、学費が必要になってくることがわかっています。
今後は、国の施策により教育費の軽減も考えられますが、はっきりしない現状では、準備を進めておくことは必要でしょう。

国の施策を期待していて、いざ蓋を開けてみて対象外とかだったら、子供の将来の夢がはかなく散ってしまうことにもなりかねません。

だから、準備しておくためにも加入することは間違いではないと思います。
問題は、ただ加入するのではなく、今まで見てきたように目的に応じた加入の仕方だと言えそうです。

自分が学資保険へ加入する目的は何なのか?を考えて、自分に合った学資保険を選びたいものです。

『学資保険』まとめ

今回は、学資保険について考えてみました。

といっても、今回は商品について考えるのではなく、加入の意味や目的について考える機会となりました。
そもそも学資保険って何なのか?ということから、「貯蓄型」なのか「保障型」なのかの形や支払いの方法や受け取り方についても見てみました。

さらに、貯蓄を目的とする場合の「返戻率」についても計算方法を見てみました。
そして「目的」。なぜ、何のために学資保険に加入するのかを、はっきりさせておきたいですね。

そして将来のため、学資保険は必要だと思えば、早めに準備しておく方が良いでしょう。
学資保険を選ぶ際にも、自分に合った学資保険を選ぶように心がけましょう。

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