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小説 人生観が変わるおすすめの青春恋愛ものは?初心者が感動できる名作とは!?

恋愛小説青春小説を読んで、人生観が変わるほど感動した、という方はいらっしゃいますか?
世の中には恋愛小説青春小説もたくさんありますがなかなか、これは!という1冊に出会うまでには時間がかかるものでしょう。
小説を普段あまり読まないという方なら、何を読んだらいいのかわからない場合もありますよね。
そんな、小説初心者の方でも読みやすい、おすすめ名作小説をご紹介していきます。

●おすすめ4選!

まずはこれを読んでみてください!

☆君の膵臓を食べたい

出典:https://www.amazon.co.jp/

著:住野よる
分野:、青春、恋愛

あらすじ:高校生の「僕」は病院で1冊の文庫本を拾う。本好きの僕は好奇心に駆られ最初の1ページを読むとそこには、膵臓の病気であること、余命は数年しかないこと、病気と一緒に生きる為に書く、という決意が書かれていた。それを書いたのはクラスメイトの山内桜良。彼女はその本を「共病文庫」と名付け、日記のように秘密をつづっていた。
桜良の秘密を知る唯一の人となった僕は、桜良と過ごす時間が増えていく。

おすすめポイント:決してホラーではありません。優しい、切ない、儚い高校生2人のお話です。
はっきり言って、2人が恋人同士になるとか、そういう甘いものではありません。
死を突き付けられた女の子が、後悔せずに死ぬためには何をしたいのか、何をすべきなのか、たまたま秘密を共有することになった男の子と一緒に過ごして思い出を作り、僕も桜良に振り回されながらも何だかんだ楽しい時間を過ごします。
微笑ましい2人のやり取りですが、ふと見える桜良の死の影。明日突然死ぬかもしれない、なんて誰も考えていません。でも誰もが明日突然死ぬかもしれない。桜良が僕に向けて言った言葉、僕が桜良に送ったメール、きっと最後にタイトルの意味を知って感動します。
文章も読みやすく、小説初心者の方でも読みやすいと思います。
高校生にも読んでもらいたいですね。

☆阪急電車

出典:https://morimonblog.com/book-hankyu-train/

著:有川浩
分野:恋愛

あらすじ:関西出身の方ならお馴染の阪急電車。そんな阪急電車の中でも、宝塚線宝塚駅から西宮北口駅までの8駅を舞台に、1駅につき1話ずつ、往復16話の短編で構成されています。武庫川の河川敷におそらく石で書かれた「生」の理由、沿線の大学に通う大学生2人の恋愛模様、婚約者を取られた女性の討ち入り作戦、おばあちゃんと孫のおでかけ、ご近所付き合いに悩む主婦、暴力的な彼氏と別れたい女性。各駅停車の電車に乗り込む様々な乗客の日常の物語です。

おすすめポイント:片道たったの8駅、時間にするとたったの15分。なのにこんなに色々な物語が生まれています。色んな人がいて、色んな人生があって、色んな過ごし方があって。大きな事件が起こるわけではありません。いや、起こらないこともないのですが、電車の中で起こる出来事ですので、大事件ではありません。
乗客は、それぞれに想いを抱えているものです。どんな人でも、その人の物語があって、それを1つずつつなげると、短いながらもとっても優しい物語になりました。
電車の中でたまたま聞いた他人の話に共感したり、隣に座って恋愛トークを繰り広げる大学生を応援したくなったり、高齢者に席を譲る高校生にドキッとしたり、マナーの悪さを注意する人に拍手を送りたくなったり、電車って移動手段としてしか見ないかもしれませんが、意外とドラマチックです。
通勤、通学で電車を利用している人は、電車に乗るのが楽しみになるかもしれませんよ。

☆夜は短し歩けよ乙女

出典:https://movies.yahoo.co.jp/movie/359118/

著:森見登美彦
分野:青春、恋愛

あらすじ:京都の大学に通う「私」は、後輩である黒髪の乙女に恋をしている。しかし私は恋愛に対して奥手であり、なかなか彼女との距離を詰めることができない。そこで考えた作戦が「な」るべく彼女(「か」のじょ)の目(「め」)に留まる」という、通称なかめ作戦である。
そうして彼女の外堀を埋めるべく彼女を追いかけまわすが、彼女も私の気持ちに全く気付かないほどの鈍感ぶりを発揮。追いかける私と自由奔放な乙女が奇妙な出来事に巻き込まれていく恋愛ファンタジー小説。

おすすめポイント:とにかく主人公の「私」があほらしい!笑 登場する大学は、地名や最寄駅から察するとどうやら京都大学らしいので頭は悪くないはずなのに、なぜこんなに馬鹿なことを想いつくのか。それでも愛すべきキャラクターというのはこういう人のことをいうんだなと思います。そのほかの登場人物もユニークな人たちばかりで、語り口が軽快、たまに古風な言い回しもありますが、文章は読みやすく、面白いので次々と進めます。
乙女の自由奔放さは羨ましくもあり、大人になってしまっては出来ないことを思い出させてくれます。先斗町の夜の街が舞台として出てきますが、先斗町は京都きっての花街です。
「人生意外と短いんだから、楽しいことを探して歩き続けなさい」と言ってくれているようです。恋愛小説でもベタベタしたものは苦手、小説でも笑いがある方が読みやすいという方にはぜひお薦めしたい1冊です。

☆夜のピクニック

著:恩田陸
分野:青春

あらすじ:主人公の甲田貴子が通う北高の最大イベントは、全校生徒が夜を徹して80㎞を歩き通すという「歩行祭」。高校3年、最後の歩行祭に貴子は自分の中である賭けをした。それは、クラスメイトである西脇融に話しかけること。彼はある理由から貴子を憎み、無視し続けていたが、貴子はそんな関係を変えたかった。同級生たちに背中を押され、頑なだった融と貴子は互いに自分の気持ちを確かめあっていく。

おすすめポイント:歩行祭というのは著者の母校で実際にあったイベントだそうです。夜通し歩くなんて、単純に疲れそうと思ってしまいますが、友達同士、夜の道を列をなして歩くというのは非日常感満載で楽しそうでもあります。修学旅行の夜は友達同士夜通し恋愛トークなんてしていませんでしたか?それに似た高揚感がるのかもしれません。同級生である貴子と融、お互い意識しているのに話したことはありません。そんな2人のことを周りは付き合っているのでは、と噂します。もちろん付き合ってはいません。残念ながら恋愛に発展することもありません。ですが、高校生という多感な時期の2人がお互いの存在をどのように感じているのか、歩行祭の夜に話し合ったことでその感情にどのような変化が表れるのか、恩田さんらしく丁寧に描かれています。自分が貴子の立場だったら、融の立場だったらと考えずにはいられません。
高校生はもちろんですが、大人が読んで、高校生の子供たちがどのような思いを抱えながら他者と接しているのか、学校生活を送っているのかを知るためにも良い本だと思います。

●ゆっくり読書でもしませんか?

おすすめの小説4冊をご紹介しました。恋愛青春といっても色んな形があるし、簡単に言えるものではありませんが、これら4冊には登場人物が多く、それぞれの青春があるし、恋愛もあります。自分の境遇に近い人物、感情移入しやすい人物が見つかればより楽しめると思います。

『おすすめの青春・恋愛小説』まとめ

今回は、小説について人生観変わるおすすめ青春・恋愛小説ということでみてきました。
ちなみに、今回ご紹介した4冊は、全部映像化されています。
映像化されたからと言って名作とは言わないかもしれませんが、やはり多くの人の目に留まる作品というのは心も掴むものだし、心を掴まれるということは感動すること、今までの人生観と何かが変わるきっかけを生むものだと思うし、それが名作だと思うのです。

小説は、まだ初心者だと言われる方は、まずは映画を見てから原作を読んでみても良いかもしれませんね。
わたしのおすすめが、あなたのおすすめになりますように…。

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